コンプリートカーの保険|車両保険・市場価格・カスタム内容で注意したいポイント
- 8月11日
- 読了時間: 10分
結論
コンプリートカーでも、自動車保険や車両保険へ加入できる場合があります。
ただし、一般的な量産車と比べて、
ベース車両
製作ショップやメーカー
専用部品
チューニング内容
販売価格
現在の市場価格
車検証上の登録内容
など、確認すべき項目が多くなる場合があります。
特に重要なのは、購入価格やカスタム費用が、そのまま車両保険金額になるとは限らないという点です。
一般的な自家用乗用車の車両保険金額は、契約時の市場販売価格相当額を基準に設定するのが基本的な考え方です。最終的な設定額や引受可否は、車両状態、仕様、契約条件、提出資料、保険会社の引受基準などによって異なります。
この記事でわかること
この記事では、次の3つについて解説します。
コンプリートカーでも車両保険を相談できるのか
購入価格・市場価格・車両保険金額の違い
契約時や更新時に準備したい資料と注意点
ポイント3つ
① コンプリートカーの仕様を正確に伝える
同じ車種でも、製作会社や装着部品、チューニング内容によって車両の仕様は大きく異なります。
契約時には、ベース車両だけでなく、変更箇所も正確に伝えることが大切です。
② 購入価格と車両保険金額は同じとは限らない
コンプリートカーの販売価格には、
車両本体
パーツ代
取付工賃
セッティング費用
ブランド価値
などが含まれることがあります。
しかし、これらの費用がすべて車両保険金額へ反映されるとは限りません。
③ 契約時だけでなく更新時にも確認する
市場価格、車両状態、追加した部品などは、契約後も変化します。
更新時には、車両保険金額と現在の仕様にずれがないか確認しましょう。
コンプリートカーとは?
コンプリートカーとは、一般的にメーカー、ディーラー、チューニングショップなどが、ベース車両へ一定の部品や調整を施し、完成した車両として販売するものを指します。
例えば、次のような変更が行われることがあります。
エアロパーツ
アルミホイール
サスペンション
ブレーキ
マフラー
タービン
ECUセッティング
エンジン内部
シート・内装
ボディ補強
オリジナル塗装
専用エンブレム
ただし、「コンプリートカー」について統一された保険上の定義があるわけではありません。
実際の契約では、車検証の内容、車両の仕様、改造内容、使用状況などを確認したうえで判断されます。
コンプリートカーの主な種類
メーカー・ディーラー系コンプリートカー
自動車メーカーの関連会社や正規販売店などが製作・販売する車両です。
専用部品や特別仕様が装着され、限定販売される場合もあります。
チューニングショップ製作車
専門ショップが、エンジン、足回り、ブレーキ、外装などを総合的に仕上げた車両です。
ショップ独自の仕様やセッティングが特徴になります。
レストア系コンプリートカー
旧車をベースに、ボディ、エンジン、内装などを修復し、完成車として販売するタイプです。
カスタムビルダー製作車
内外装を大幅に変更した車両や、ワイドボディ、特殊塗装などを施した車両です。
コンプリートカーでも車両保険に加入できる?
加入できる場合があります。
ただし、一般的な量産車と同じ条件で、必ず車両保険を付帯できるとは限りません。
主に次の内容が確認されます。
車種・型式・初年度登録
車検証の記載内容
製作会社・販売会社
改造内容
車検適合状況
車両状態
購入価格
現在の市場価格
使用目的
年間走行距離
希望する車両保険金額
保険会社の引受基準
他社で車両保険を断られた場合でも、すべての保険会社で同じ判断になるとは限りません。
ただし、相談先を変えれば必ず加入できるという意味ではありません。
購入価格と車両保険金額の違い
コンプリートカーの購入価格には、車両本体以外の価値が多く含まれることがあります。
例えば、
装着パーツ
取付工賃
エンジン組立費用
現車セッティング
塗装費用
ブランドや製作者の評価
などです。
一方、車両保険金額は、契約時の市場販売価格相当額などを基準として検討されます。
市場販売価格相当額とは、同一車種・同年式で同程度の状態の車両を取得するために必要と考えられる価格です。
そのため、
800万円で購入したから、必ず800万円の車両保険を付けられる
とは限りません。
購入価格は重要な確認資料の一つですが、設定額は車両状態、市場性、契約条件、保険会社の判断などによって異なります。
カスタム費用は車両保険へ反映される?
カスタム費用や装着部品が、車両価値を確認する材料になる場合はあります。
ただし、
かかった費用が全額そのまま反映されるとは限りません。
例えば、100万円のエンジンチューニングや50万円のホイールを装着していても、その費用がそのまま車両保険金額へ加算されるわけではありません。
確認材料として役立つ資料には、次のようなものがあります。
パーツの見積書・領収書
取付明細
製作証明書
完成車の販売資料
製作前後の写真
ショップの仕様書
同等車両の販売事例
改造内容は正確に申告する
コンプリートカーでは、車両の変更内容を正確に伝えることが重要です。
特に確認が必要になりやすいのは、次のような内容です。
エンジン載せ替え
排気量変更
タービン交換
大幅な出力向上
車幅・車高変更
ワイドボディ
構造変更
ロールケージ
大型ブレーキ
車検証記載事項に関係する変更
車検証の内容と実際の車両仕様が異なる場合や、必要な変更手続きが行われていない場合は、引受判断や事故時の確認に影響する可能性があります。
分からない項目を自己判断で省略せず、販売店や製作ショップへ確認しましょう。
修理費用にも注意
コンプリートカーは、事故の際に一般的な量産車より修理費が高くなる場合があります。
理由としては、次のようなものがあります。
専用部品を使用している
パーツが生産終了している
ワンオフ部品が必要になる
特殊な塗装や加工がある
製作ショップでの作業が必要
セッティングのやり直しが必要
部品の納期が長い
車両保険では、修理費が契約した車両保険金額を超える場合、原則としてその保険金額が支払限度となります。
そのため、車両保険金額だけでなく、現在の仕様を修理・再現するためにどの程度の費用がかかるのかも把握しておくことが大切です。
盗難への備え
高額なコンプリートカーや人気スポーツカーは、盗難への備えも重要です。
保険の盗難補償を確認するとともに、次のような対策を組み合わせましょう。
施錠できるガレージ
ハンドルロック
タイヤロック
GPS追跡機器
セキュリティシステム
防犯カメラ
車両キーの保管方法の見直し
高価なパーツだけを狙った盗難にも注意が必要です。
自然災害への備え
コンプリートカーは、台風や豪雨、雹などによる損害にも注意が必要です。
一般的な車両保険では、契約内容により、台風・洪水・高潮、物の飛来・落下などが補償対象となる場合があります。
確認したい項目は次のとおりです。
洪水・高潮の補償
雹による損害
飛来物・落下物
免責金額
保管場所の浸水リスク
避難可能な立体駐車場
ハザードマップ
なお、地震・噴火・津波による損害は、一般的な車両保険では取扱いが異なることがあるため、個別の契約内容を確認してください。
契約時に準備したい資料
コンプリートカーの相談では、次の資料を準備すると確認が進みやすくなります。
基本資料
車検証
現在の保険証券
運転免許証の情報
売買契約書・注文書
車両仕様を確認する資料
車両の前後左右の写真
内装・エンジンルームの写真
製作ショップの仕様書
製作証明書
パーツ一覧
構造変更に関する資料
車台番号やコーションプレートの写真
車両価値を確認する資料
購入価格が分かる資料
パーツ・工賃の明細
整備記録簿
査定資料
同仕様車の販売事例
限定車・シリアル番号の資料
必要書類は、車両や保険会社によって異なります。
更新時に確認したいポイント
コンプリートカーは、一度契約した後も定期的な見直しが重要です。
更新案内が届いたら、次の項目を確認しましょう。
車両保険金額
現在の市場価格
追加したパーツ
改造内容の変更
補償範囲
免責金額
盗難補償
自然災害の補償
使用目的
年間走行距離
運転者条件
新しいパーツを装着した場合や仕様を変更した場合は、更新時を待たず、代理店または保険会社へ相談が必要になることもあります。
印南保険事務所で多いご相談
印南保険事務所では、コンプリートカーやカスタムカーのオーナー様から、次のようなご相談をいただいております。
コンプリートカーへ車両保険を付けたい
購入価格に対して車両保険金額が低い
カスタム内容を考慮して相談したい
他社で車両保険を断られた
更新時に車両保険金額が下がった
限定車やショップ製作車について相談したい
盗難や自然災害にも備えたい
全国対応の代理店を探している
お車の仕様、車両状態、市場価格、現在の契約内容などを確認しながら、個別にご案内しています。
よくある質問(FAQ)
Q1.コンプリートカーでも車両保険へ加入できますか?
加入できる場合があります。
ただし、車両の仕様、改造内容、契約条件、保険会社の引受基準などにより異なります。
Q2.購入価格と同じ車両保険金額を設定できますか?
必ず同じ金額を設定できるとは限りません。
購入価格、現在の市場価格、車両状態、提出資料などを踏まえて判断されます。
Q3.カスタムパーツも補償されますか?
契約内容や申告状況、装着方法、対象となる部品などによって異なります。
契約前にパーツ一覧や金額を正確に伝えましょう。
Q4.チューニングショップの製作証明書は必要ですか?
必須とは限りませんが、車両の仕様や価値を確認する資料として役立つ場合があります。
Q5.構造変更車でも相談できますか?
はい。
車検証の記載や変更内容、車両状態などを確認したうえでご案内します。
Q6.車検対応の改造なら必ず加入できますか?
いいえ。
車検に適合していることと、保険会社の引受判断は同じではありません。契約の可否や条件は個別に判断されます。
Q7.他社で断られた車両でも相談できますか?
はい。
断られた理由や車両仕様、希望する補償内容を確認したうえでご案内します。
ただし、加入や希望額の設定を保証するものではありません。
Q8.全国から相談できますか?
はい。
印南保険事務所では、電話・メール・オンラインなどを活用し、全国のお客様からご相談をいただいております。
まとめ
コンプリートカーの保険では、ベース車両だけでなく、製作内容や装着部品まで確認することが重要です。
特に確認したいのは、
車両の仕様
改造内容
車検証の記載
購入価格
現在の市場価格
車両保険金額
修理費用
補償範囲
盗難・自然災害への備え
更新後に追加したパーツ
です。
コンプリートカーは、一台ごとの仕様や価値が大きく異なります。
購入資料、製作証明書、パーツ明細、車両写真などを準備し、現在の契約内容が愛車の価値や使用状況に合っているか確認しましょう。
コンプリートカーの保険でお悩みではありませんか?
次のようなお悩みがございましたら、お気軽にご相談ください。
コンプリートカーへ車両保険を付けたい
購入価格に対して補償額が低い
ショップ製作車について相談したい
改造内容を踏まえて保険を見直したい
他社で車両保険を断られた
更新時に車両保険金額が下がった
盗難や自然災害にも備えたい
印南保険事務所では、旧車・ネオクラシックカー・スポーツカー・カスタムカー・コンプリートカーなど、全国のオーナー様からご相談をいただいております。

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この記事を書いた人
小原 拓馬
旧車・プレミアムカー保険担当
年間約300件のご相談に対応。
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法的・引受条件に関する注意書き
※本記事は実際にいただいたご相談事例をもとに作成しています。掲載内容は一般的な情報であり、補償内容やご契約条件は、お車の状態、契約内容、保険会社の引受基準などにより異なります。掲載内容は特定の補償やご契約の可否をお約束するものではありません。詳しくは個別にご相談ください。







