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車両保険はいくらまでつけられる?旧車の補償額の決まり方と注意点を解説

  • 4 日前
  • 読了時間: 9分



結論


車両保険金額は、オーナー様が自由に好きな金額を設定できるものではありません。

一般的な自家用乗用車では、契約時の市場販売価格相当額を基準として、保険会社が提示する範囲内で車両保険金額を設定するのが基本です。市場販売価格相当額とは、同じ車種・年式で、同程度の状態の車を取得するために必要と考えられる価格を指します。

旧車の場合は、年式だけでなく、

  • 現在の市場価格

  • 車両の状態

  • グレードや仕様

  • 購入時の資料

  • レストアや改造の内容

  • 保険会社の引受基準

などを確認しながら、設定可能な車両保険金額が個別に検討される場合があります。




この記事でわかること


この記事では、次の3つについて解説します。

  • 車両保険をいくらまで設定できるのか

  • 旧車の車両保険金額を決める主な要素

  • 希望する補償額を設定できない場合がある理由




ポイント3つ


① 希望額をそのまま設定できるとは限らない

「購入価格が500万円だったから、500万円で車両保険をつけたい」と希望しても、その金額をそのまま設定できるとは限りません。

市場価格や車両状態、保険会社の引受基準などを踏まえて判断されます。


② 旧車は一台ごとの確認が重要

同じ車種・型式でも、状態や仕様、修復歴、保管環境などによって価値が異なります。

そのため、旧車は一般的な車両よりも個別資料の確認が重要になる場合があります。


③ 車両保険金額は保険金の無条件な支払額ではない

車両保険金額は、保険期間中における補償の上限として設定される金額です。

事故の際に必ずその全額が支払われるわけではなく、損害額、事故状況、免責金額、契約内容などによって実際の支払額は異なります。




車両保険金額とは?


車両保険金額とは、契約したお車に事故や盗難などの損害が発生した場合に、車両保険から支払われる保険金の上限となる金額です。

一般的な自家用普通乗用車や自家用小型乗用車などでは、契約時の市場販売価格相当額を基準として車両保険金額を設定する考え方が一般的です。

例えば、契約時の車両保険金額が300万円の場合、修理費や損害状況などにかかわらず、原則として車両保険部分の支払上限はその契約金額の範囲内で判断されます。

ただし、特約や費用保険金が別に支払われる商品もあり、具体的な取扱いは保険会社・商品・契約内容によって異なります。




車両保険はいくらまでつけられる?


車両保険をいくらまで設定できるかは、車両ごとに異なります。

保険会社が提示する設定可能範囲の中から、契約者と保険会社が合意した金額を設定するのが一般的です。

旧車の場合は、一般的な価格資料だけでは市場価値を判断しにくいことがあるため、追加資料を提出しながら個別に検討される場合があります。

つまり、

市場価格が1,000万円だから、必ず1,000万円の車両保険を設定できる

というわけではありません。

反対に、年式が古いという理由だけで、必ず低い金額になるとも限りません。



旧車の車両保険金額を決める主な要素


1.現在の市場価格

最も重要な確認要素の一つが、現在の中古車市場における価格です。

同じ車種・年式・型式で、状態や走行距離などが近い車両の流通価格が参考にされる場合があります。

全損時の法律上の損害賠償における時価額についても、同一車種・年式・型で、同程度の使用状態・走行距離の車を中古車市場で取得するために必要な価格が基本的な考え方とされています。

ただし、中古車サイトに掲載されている最高価格の車両だけを基準にできるとは限りません。


2.車両の状態

旧車は一台ごとの状態差が大きいため、次のような点が確認される場合があります。

  • 外装・内装の状態

  • サビや腐食の有無

  • エンジンや機関系の状態

  • 修復歴

  • 走行距離

  • 保管環境

  • 整備状況

  • 車検の有無

同じ車種でも、状態によって評価が異なる可能性があります。


3.グレード・仕様・希少性

同じ車種であっても、グレードや仕様によって市場価格は大きく異なります。

例えば、

  • 限定車

  • 特別仕様車

  • 純正オプション装着車

  • 国内流通台数が少ない仕様

  • 希少なボディカラー

  • 輸出仕様

  • オリジナル状態を維持している車

などは、一般的なモデルと市場価格が異なる場合があります。


4.購入価格

購入時の契約書や注文書は、車両価値を確認するための資料になることがあります。

ただし、購入価格がそのまま車両保険金額になるとは限りません。

購入時期が古い場合や、相場より高額な購入価格だった場合、現在の市場価格と差が生じている可能性もあります。


5.レストアや整備の内容

レストア車では、

  • レストア前後の写真

  • 作業明細

  • 部品代・工賃の領収書

  • 整備記録

  • 専門店の証明や説明資料

などが確認材料になる場合があります。

ただし、レストアに500万円かかったからといって、その500万円がすべて車両価値へ加算されるとは限りません。

作業費用と市場価値は、必ずしも同じではないためです。


6.改造・カスタムの内容

高額なホイール、エアロパーツ、内装、オーディオ、エンジンなどを装着している場合も、確認が必要です。

カスタム費用がそのまま車両保険金額に上乗せされるとは限りません。

また、改造内容や車検証の記載、構造変更の有無などによっては、契約条件や引受判断に影響する場合があります。


7.保険会社の引受基準

最終的な車両保険金額や契約の可否は、保険会社の引受基準によって判断されます。

同じ車両でも、保険会社や商品、契約条件によって取扱いが異なる場合があります。




希望額より低くなるのはなぜ?


旧車オーナー様から多いのが、

市場では800万円で販売されているのに、車両保険は300万円までと言われた

というご相談です。

このような差が生じる理由として、次のようなことが考えられます。

  • 比較対象となる同型車が少ない

  • 販売価格と実際の取引価格に差がある

  • 車両状態の確認が十分にできない

  • 希少車の評価資料が不足している

  • 改造費やレストア費が市場価値に直結しない

  • 保険会社の設定可能範囲を超えている

  • 盗難リスクや事故リスクなどを踏まえた引受判断

希望する金額を伝えるだけでなく、車両価値を説明できる資料を用意することが重要です。




車両保険金額が高ければ安心?


車両保険金額は重要ですが、金額だけを見ればよいわけではありません。

次の点も確認しましょう。

  • 一般条件か限定条件か

  • 単独事故が補償されるか

  • 当て逃げが対象になるか

  • 盗難が補償されるか

  • 台風・豪雨・洪水・雹が対象になるか

  • 免責金額はいくらか

  • 全損時の取扱い

  • 特約の内容

  • 保険を使った場合の等級への影響

免責金額とは、事故が発生した際に契約者などが自己負担する金額として、契約時に設定する金額です。

補償額が高くても、希望する事故が補償対象外であれば、十分な備えとはいえない場合があります。




車両保険金額を相談するときに準備したい資料


旧車の車両保険について相談する際は、次の資料を準備しておくと確認が進みやすくなります。

  • 車検証

  • 現在の保険証券

  • 車両の前後左右の写真

  • 内装・エンジンルームの写真

  • 購入時の契約書・注文書

  • 整備記録簿

  • レストア・修理明細

  • 改造内容が分かる資料

  • 同型車の市場価格資料

  • 希望する車両保険金額とその根拠

必要資料は、お車や保険会社によって異なります。




印南保険事務所で多いご相談


印南保険事務所では、旧車・ネオクラシックカー・スポーツカー・プレミアムカーについて、年間約300件のご相談をいただいております。

特に多いのは、次のような内容です。

  • 車両保険金額が市場価格より低い

  • 更新時に車両保険金額が下がった

  • 購入価格に近い補償を検討したい

  • レストア費用を考慮できるか確認したい

  • 高額なカスタムパーツについて相談したい

  • 他社で希望する車両保険金額を設定できなかった

  • 現在の補償額が適切か確認したい

お車の状態や市場価格、確認資料、ご希望を伺いながら、個別にご案内しています。




よくある質問(FAQ)


Q1.車両保険金額は自分で自由に決められますか?

自由に好きな金額を設定できるわけではありません。

保険会社が提示する設定可能範囲や、車両の市場価格、状態、契約条件などを踏まえて決まります。


Q2.購入価格と同じ金額を設定できますか?

購入価格が確認資料になる場合はありますが、同じ金額を必ず設定できるとは限りません。


Q3.市場価格が1,000万円なら、1,000万円つけられますか?

必ず設定できるとは限りません。

市場価格の根拠、車両状態、保険会社の引受基準などを踏まえて判断されます。


Q4.レストア費用は車両保険金額に含められますか?

レストア内容や費用の資料が参考にされる場合はあります。

ただし、かかった費用が全額反映されるとは限りません。


Q5.カスタムパーツも補償されますか?

契約内容やパーツの種類、申告内容によって異なります。

契約前に装着内容や金額を正確に伝えることが大切です。


Q6.更新時に車両保険金額を上げられますか?

市場価格や車両状態などを確認したうえで、見直しを相談できる場合があります。

ただし、必ず増額できるわけではありません。


Q7.事故時には車両保険金額の全額が支払われますか?

必ず全額が支払われるわけではありません。

修理費、損害状況、免責金額、全損か分損か、契約内容などによって支払額は異なります。


Q8.30年以上前の旧車でも高額な車両保険を相談できますか?

年式だけで一律に決まるものではありません。

市場価格や車両状態、資料、保険会社の引受基準などを確認したうえでの個別判断になります。




まとめ


車両保険をいくらまで設定できるかは、車種や年式だけでは決まりません。

旧車の場合は、

  • 現在の市場価格

  • 車両の状態

  • グレード・仕様

  • 購入価格

  • レストア・整備状況

  • 改造内容

  • 確認資料

  • 保険会社の引受基準

などをもとに、個別に検討されます。

希望する金額を必ず設定できるわけではありませんが、愛車の価値を説明できる資料を準備し、旧車の相談経験がある代理店へ相談することで、現在の補償内容を整理しやすくなります。




あなたの愛車は現在の価値に見合った補償になっていますか?


次のようなお悩みがございましたら、お気軽にご相談ください。

  • 車両保険をいくらまで設定できるか知りたい

  • 現在の車両保険金額が低いと感じる

  • 市場価格が上昇している

  • 更新で車両保険金額が下がった

  • レストア車や改造車を所有している

  • 購入価格に近い補償を検討したい

  • 現在の補償内容が適切か確認したい

印南保険事務所では、お車の状態や市場価格、現在の契約内容、ご希望を確認しながら、一台一台に合わせてご案内します。





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この記事を書いた人

小原 拓馬

旧車・プレミアムカー保険担当

年間約300件のご相談に対応。

市場価格を考慮した補償内容や旧車保険について、全国のお客様からご相談をいただいております。

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法的・引受条件に関する注意書き

※本記事は実際にいただいたご相談事例をもとに作成しています。掲載内容は一般的な情報であり、補償内容やご契約条件は、お車の状態、契約内容、保険会社の引受基準などにより異なります。掲載内容は特定の補償やご契約の可否をお約束するものではありません。詳しくは個別にご相談ください。


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