自然災害から旧車を守るためにできること|台風・豪雨・洪水・雹・土砂災害への備えを解説
- 2 日前
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結論
自然災害から旧車を守るためには、災害が発生してから動くのではなく、平常時に「保管場所・避難先・保険内容」を確認しておくことが重要です。
特に確認したいのは、次の3点です。
自宅や保管場所の災害リスクを把握する
車を安全な場所へ移動させる基準と避難先を決める
自然災害が車両保険の補償対象になっているか確認する
国土交通省のハザードマップポータルサイトでは、洪水・内水氾濫・高潮・津波による浸水想定区域や、土砂災害警戒区域などを地図上で確認できます。愛車の保管場所だけでなく、避難先までの経路も事前に確認しておきましょう。
この記事でお伝えすること
この記事では、次の内容を詳しく解説します。
旧車が自然災害に弱い理由
台風・豪雨・洪水・雹・土砂災害への対策
車を避難させるタイミングと注意点
自然災害と車両保険の関係
被害を受けた直後に行うこと
ポイント3つ
① ハザードマップで保管場所の危険を確認する
最初に確認したいのは、ご自宅やガレージ、月極駐車場の災害リスクです。
確認する項目は、主に次のとおりです。
洪水による浸水想定
内水氾濫
高潮
津波
土砂災害警戒区域
避難場所
避難経路
国土交通省のハザードマップポータルサイトでは、全国の災害リスクを重ねて確認できるほか、市区町村が公開している各種ハザードマップも検索できます。
② 安全な移動先を事前に決める
大雨や台風が迫ってから駐車場を探しても、近隣の立体駐車場が満車になっている可能性があります。
平常時に、
高台の駐車場
浸水想定区域外の施設
屋根付き立体駐車場
親族や知人の安全な駐車場所
一時的に利用できる月極・時間貸し駐車場
などを候補として確認しておきましょう。
ただし、道路が冠水してから車を移動させることは危険です。内閣府も、大雨時には危険な場所へ近づかず、ハザードマップで避難場所や経路を事前に確認することが重要だと案内しています。
③ 車両保険の補償範囲を確認する
一般的な車両保険では、契約内容により、台風・洪水・高潮・物の飛来や落下などによる損害が補償対象になる場合があります。日本損害保険協会も、車両保険を付帯している場合、台風や洪水などの風水災による損害が補償されると案内しています。
ただし、契約タイプや特約によって補償内容は異なります。
「車両保険が付いているから、すべての自然災害が補償される」とは限らないため、保険証券や約款を確認しましょう。
なぜ旧車は自然災害への備えが重要なのか
旧車は、一般的な現行車よりも災害後の復旧が難しくなる場合があります。
主な理由は、次のとおりです。
純正部品が廃番になっている
電装部品が水や湿気の影響を受けやすい
ボディ内部に水が入り、後から腐食が進行する可能性がある
同じ仕様の代替車両が見つかりにくい
修理できる専門工場が限られている
市場価格と車両保険金額に差がある場合がある
外見上は軽い被害に見えても、床下、配線、制御機器、内装、エンジン内部などへ影響が及ぶ可能性があります。
そのため、「被害に遭ってから直せばよい」ではなく、被害を避けることを優先する必要があります。
自然災害別にできる対策
台風・強風への備え
台風では、強風そのものだけでなく、看板、瓦、枝、植木鉢などの飛来物による損害にも注意が必要です。
事前にできる対策は次のとおりです。
屋内ガレージや立体駐車場へ移動する
木、電柱、看板、工事現場の近くを避ける
ガレージ周辺の飛びやすい物を片付ける
ボディカバーを外すか、固定方法を確認する
シャッターやガレージ扉を点検する
車両全体の写真を撮影しておく
強風時のボディカバーは、外れて飛来物になったり、ばたついて塗装を傷めたりする可能性があります。使用する場合は、製品の固定方法と周囲の安全を十分に確認してください。
豪雨・洪水・内水氾濫への備え
河川から離れていても、排水能力を超える雨によって道路や駐車場が浸水する「内水氾濫」が発生する場合があります。
確認したいポイントは次のとおりです。
駐車場が周囲より低くなっていないか
地下・半地下の駐車場ではないか
近くに河川や水路がないか
過去に冠水した道路がないか
ハザードマップ上の想定浸水深
安全な高台までの移動時間
国土交通省のハザードマップでは、洪水だけでなく内水氾濫や高潮などによる浸水想定区域と浸水深も確認できます。
大雨の最中に無理に車を移動させることは避け、道路が安全な段階で早めに判断しましょう。
土砂災害への備え
山や崖、急傾斜地の近くに保管している場合は、土砂災害にも注意が必要です。
次の場所は、特に確認が必要です。
崖の下
急傾斜地の近く
谷筋
擁壁の近く
山から水が流れ込む場所
土砂災害警戒区域内
土砂だけでなく、倒木、石、泥水によって車両が損傷する可能性があります。
ハザードマップで警戒区域を確認し、危険が予想される場合は、早い段階で安全な場所への移動を検討してください。
雹への備え
雹は短時間でも、ボンネット、ルーフ、トランク、ガラスなどへ多数の損傷を与える可能性があります。
対策としては、
屋根付き駐車場へ移動する
立体駐車場へ一時避難する
厚手の専用カバーを準備する
毛布などを使用する場合は飛散しないよう固定する
ガラス部分も保護する
ことが考えられます。
ただし、雷雨や強風が始まってから屋外で作業することは危険です。気象情報を確認し、安全なうちに対応しましょう。
高潮・沿岸部の浸水への備え
海沿いや河口付近では、台風による高潮にも注意が必要です。
高潮の影響は、海のすぐ近くだけとは限りません。河川を通じて水位が上昇し、低地へ浸水する場合もあります。
沿岸部のオーナー様は、
高潮ハザードマップ
浸水想定区域
避難できる高台
車を移動させる経路
台風接近時の道路規制
などを事前に確認しておきましょう。国土交通省のポータルサイトでは、高潮による浸水区域や浸水深も確認できます。
車を避難させるタイミング
愛車を守るためであっても、人命より車を優先してはいけません。
車両の移動は、
雨風が強くなる前
道路が冠水する前
自治体の避難情報が出る前
夜間になる前
混雑が始まる前
に行うことが基本です。
内閣府は、避難指示が発令されていなくても、危険な場所にいる場合や避難に時間がかかる場合は、早めに自主的な避難を検討するよう案内しています。一方で、大雨や浸水が進んだ中での移動は危険になるため、状況によっては無理に外へ出ない判断も必要です。
平常時に準備したいチェックリスト
保管場所に関する準備
ハザードマップを確認した
想定浸水深を確認した
土砂災害警戒区域を確認した
高台の避難先を2か所以上決めた
避難先までの経路を確認した
夜間でも利用できる駐車場を確認した
車両に関する準備
車両の前後左右を撮影した
内装・エンジンルームも撮影した
車検証や整備記録を電子保存した
バッテリーやタイヤを点検した
燃料を極端に減らさないようにしている
スペアキーを安全な場所に保管している
保険に関する準備
車両保険の有無を確認した
台風・洪水・高潮・雹・飛来物の補償を確認した
車両保険金額を確認した
免責金額を確認した
ロードサービスの内容を確認した
保険会社と代理店の連絡先を保存した
自然災害と車両保険の関係
車両保険では、一般的に次のような損害が補償対象となる場合があります。
台風による損害
洪水による水没
高潮による浸水
雹によるボディやガラスの損傷
強風による飛来物・落下物
火災
倒木による損傷
日本損害保険協会は、車両保険について、衝突事故だけでなく、物の飛来・落下、火災、盗難、台風、洪水、高潮などの偶然な事故が対象になり得ると説明しています。ただし、補償範囲を限定した契約では対象が異なる場合があります。
地震・噴火・津波などは、通常の車両保険と取扱いが異なることがあるため、加入中の保険会社または代理店へ個別に確認してください。
車両保険金額も確認する
自然災害への補償が付いていても、車両保険金額が現在の市場価格に対して低ければ、全損時に同程度の旧車を買い直すことが難しくなる場合があります。
更新時には、
現在の市場価格
車両保険金額
修理に必要となる費用
同程度の車両を再取得する費用
全損時の特約
を比較しましょう。
市場価格が上昇しても、契約中の車両保険金額が自動的に増えるとは限りません。
被害を受けた直後に行うこと
1.安全を最優先にする
冠水道路、崖、倒木、切れた電線などへ近づかないでください。
車の状態を確認するために、危険な場所へ戻ることも避けましょう。
2.保険会社または代理店へ連絡する
被害状況が落ち着いたら、保険会社または代理店へ連絡します。
その際に、
被害日時
被害場所
災害の種類
車両の状態
現在の保管場所
などを伝えます。
3.写真・動画を残す
安全が確保できる場合は、
車両全体
損傷箇所
浸水した高さ
駐車場所周辺
飛来物や倒木
車内の状態
を撮影します。
4.水没車のエンジンをかけない
浸水した車は、自己判断でエンジンをかけると損傷が拡大する可能性があります。
専門業者や修理工場、ロードサービスへ相談し、レッカー搬送を検討してください。
5.勝手に部品を廃棄しない
損傷した部品や内装材を、保険会社の確認前に処分しないようにしましょう。
やむを得ず処分する場合は、事前に確認し、写真や部品情報を残してください。
印南保険事務所で多いご相談
自然災害に関して、次のようなご相談をいただいています。
河川の近くに住んでいるが補償されるか
台風で飛来物が当たった場合は対象になるか
雹の被害は車両保険で補償されるか
洪水で水没した場合、全損になるのか
現在の車両保険金額で足りるか
限定型の車両保険でも自然災害は対象か
地震や津波の場合はどうなるか
被災後に何をすればよいか
補償内容は保険会社や商品、契約条件によって異なるため、保険証券を確認しながら個別にご案内しています。
よくある質問(FAQ)
Q1.台風で物が飛んできて車が傷ついた場合、補償されますか?
車両保険の契約内容により、物の飛来・落下による損害として補償対象になる場合があります。
Q2.洪水で旧車が水没した場合、車両保険は使えますか?
車両保険を付帯している場合、台風や洪水などの風水災による損害が補償対象になることがあります。契約タイプによって異なるため、保険証券をご確認ください。
Q3.雹によるへこみも相談できますか?
はい。車両保険の補償範囲や損害状況によって、保険金請求を相談できる場合があります。
Q4.大雨が降ってから高台へ車を移動してもよいですか?
道路の冠水や土砂災害の危険がある状況では、車の移動を優先しないでください。ハザードマップと気象・避難情報を確認し、安全な段階で早めに判断することが重要です。
Q5.地下駐車場に保管しています。何を確認すればよいですか?
浸水想定区域、管理会社の防水設備、車両を移動させる基準、夜間の出庫可否、安全な代替駐車場を確認しておきましょう。
Q6.自然災害で全損になった場合、市場価格が支払われますか?
必ず市場価格がそのまま支払われるわけではありません。一般的には契約している車両保険金額や特約、損害状況などをもとに判断されます。
Q7.被災後、すぐ洗車や修理をしてもよいですか?
安全確保と損害状況の記録を優先し、保険会社または代理店へ連絡してから対応することをおすすめします。
Q8.全国から相談できますか?
はい。印南保険事務所では、お電話・メール・オンラインなどを活用し、全国の旧車・希少車・プレミアムカーオーナー様からご相談をいただいております。
まとめ
自然災害から旧車を守るためには、次の準備が重要です。
ハザードマップで保管場所のリスクを確認する
安全な移動先と避難経路を決めておく
台風や大雨が本格化する前に判断する
車両写真や整備資料を保存する
車両保険の補償範囲を確認する
現在の市場価格と車両保険金額を比較する
被災後は自己判断で始動・修理・処分をしない
旧車は、失われた場合に同じ車両を簡単に買い直せるとは限りません。
自然災害を完全に防ぐことはできませんが、平常時の準備によって被害を避けたり、発生後の手続きを円滑にしたりできる可能性があります。
自然災害への備えを一度確認しませんか?
次のようなお悩みはありませんか?
河川や海の近くで旧車を保管している
台風や豪雨の補償内容が分からない
雹や飛来物への補償を確認したい
現在の車両保険金額が十分か不安
地震や津波の取扱いを確認したい
旧車に詳しい代理店へ相談したい
印南保険事務所では、お車の状態、市場価格、保管環境、現在の契約内容を確認しながら、自然災害への備えについてご案内しています。

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この記事を書いた人
小原 拓馬
旧車・プレミアムカー保険担当
年間約300件のご相談に対応。
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法的・引受条件に関する注意書き
※本記事は実際にいただいたご相談事例をもとに作成しています。掲載内容は一般的な情報であり、補償内容やご契約条件は、お車の状態、契約内容、保険会社の引受基準などにより異なります。掲載内容は特定の補償やご契約の可否をお約束するものではありません。詳しくは個別にご相談ください。







